暮ラシノユトリ舎お片づけ担当の鈴木るる子です。

『親の家を片づける』という本を読みました。

一昨年父を亡くし、両親の住んでいたマンションの後始末をした私には、何とも身につまされる内容。

あれは精神的にも物理的にも、そして経済的にも(これは親自身が負担してくれましたが)大変な経験でした

でもこの本を読んで、あんなに大変だと思った「実家の片づけ」、実は恵まれていた方だったのだと気づきました。

両親は晩年になってから引っ越しを何度かしたので、そのたびに荷物は少しずつ減っていたという事情もありました。

この本には「実家をたたんだ」15の事例が紹介されています。

実家が距離的に遠かったり、祖父母の代からの大量の荷物が残されていたり。

火鉢が4つ、客用布団が10組出てきた…というようなケースもけっこう普通にある話なのだと知りました。

当事者となるのは50代後半以降の人が多く、たぶんこのブログに来て下さる子育て世代の皆さんよりは少し上の世代です。

でもでもでも。

親の老後のための片づけを意識しておくのに、早すぎることはないと思いました。

考えたくはないことですが、元気に暮らしているとばかり思った親も、ある日突然体調を崩して入院するなんてこともありえます。

そのまま一人暮らしが無理になって同居したり、施設に入所することになるかもしれません。

その場合、賃貸だったり家の売却先が決まったりして、住まいをを引き払う期限があれば、時間との戦いになります。

大量のお片づけをいっぺんにやろうと思うと、それはそれは大変なこと。

むずかしいことだとは思いますが、親が元気なうちに少しずつ話し合うなどして、双方が心構えをしておくことが重要なのかなと思いました。

親の家のお片づけには様々なパターンがあります。

親が生きている場合と、亡くなった場合では、また取り組み方も違います。

そしてそれまで何十年もの親の生き方、親子関係が大きく影響してくるのです。

そこには、親の人生に向き合うという重たさもあるので、余計しんどい作業になるのかもしれません。

戦後のモノのない時代に育った親世代と、モノ余りの現代を生きる私たちとでは、モノに対する感覚が違います。

そのギャップが噴き出し始めた今の時代、実家をたたむのは一種の社会問題とも言えそうです。

まだそういう年代ではないという方も、「親の家を片づける」実態を垣間見るために、一度手に取ってみられることをおすすめしたいです。

親の家を片づける―ある日突然、膨大な老親の荷物や家の整理と処分が、あなたの身に降りかかってきたら、どうしますか? (ゆうゆう特別編集)
主婦の友社
407288751X

こんな本もあります。

老前整理 捨てれば心も暮らしも軽くなる
坂岡 洋子
4198630984

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