あじさい片づけペースメーカー鈴木るる子です。

タイトルの不機嫌の椅子という言葉、新婚の頃に知って以来ずーっと、私たちの結婚生活を支えてくれている言葉です。星

田辺聖子さんの『星を撒く』というエッセイ集に収録されている「椅子取り遊び」というエッセイに出てきます。

ちょこっと引用します。

私はある小説の中で、夫と妻の、どちらかの不機嫌のことを椅子取り遊びにたとえたことがある。
不機嫌というのは、男と女が共に住む場合、一つしかない椅子だと思う。
どちらかがそこへ坐ったら片方は坐れない。

引用ここまで。

どちらかが不機嫌になったときに、もう片方も負けずに不機嫌になることを続けていては、関係が悪化してしまいます。ダウン そうならないように、何とか雰囲気をやわらげてみたりするのが、大人のバランス感覚なのだと。

そして徐々に、一つしかない不機嫌の椅子になるべく自分は坐るまいとお互い配慮するようになるでしょう。目

男女の間にある一つしかない椅子は、不機嫌の椅子だけではありません。

「浮気の椅子」「忘れっぽいの椅子」「体が弱いからいたわっての椅子」などいろいろあり、どっちかが先に坐ってしまうと、残された方は、バランス上何とかフォローに回らざるをえなくなります。

何だか先に酔われてしまうと、片方は酔えなくなって介抱するしかない、っていうのにも似てますよね。ビール

新婚の頃このエッセイを読んで深く感じるところがあったので、夫にも読んでもらいました。本

夫の心にも幸い響いたようで、それからしばらくは何かの拍子に気まずくなったりすると、お互いに「あ、不機嫌の椅子ビックリマーク」と思い出して、椅子の上に居座らないように気をつけていたものでした。

今ではたぶん、それが身につき過ぎていて思い出すことも少なくなりました。そのおかげか、穏やかな結婚生活です。

細々したことではいろいろありますよー。「お米とぎしないの椅子」には私がどっかり坐ってしまうことが多いかも。あせる お米とぎしないで先に寝てしまうので、残された夫はしかたなく夜中にお米とぎしてタイマーセットしてくれます。あせるあせる

どちらかというとそういうちょっとした椅子には私が坐ってしまうことが多いような気もします。でも頭の片隅にいつも「椅子は一つしかない」ってことが染みついているので、歯止めがかかっているのかな。

このエッセイ集にはその他にも、含蓄のある文章がたくさん収められていますが、何せ古い本なので、興味のある方は図書館か中古市場で探してみて下さい。幸いAmazonでは1円でたくさん出品されているようです。

星を撒く (角川文庫) 田辺 聖子


るる子流魔法の片づけ術でみるみるうちにお部屋スッキリ!

10 コメント

  1. SECRET: 0
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    「不機嫌の椅子」!!!
    そういう考えがあるんですね~。
    我が家ではワタシが不機嫌の椅子に
    どっかり座ることが多いです・・・。
    家の中が夫婦で、家族でお互いが
    気持ちよくいられる場にしておきたいですね。
    不機嫌になりそうになったら
    椅子を思い浮かべてセーブしようと思います。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    最初から読ませていただきました!!私、片付けられない女です。るる子さんのブログはわかるわかる!の連発です(笑)一昨日から5分お片付けやってます♪これからも色々参考にさせてください(^∀^)>
    ちなみに我が家の椅子は私がすべて占領しちゃってます…

  3. SECRET: 0
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    >あっぴさん
    はじめまして。嬉しいコメントありがとうございます。わかるわかる!と思っていただけたということは、私と同じタイプの方なんですね。お仲間~♪ 一緒にがんばりましょうねっ。
    ワンコちゃんの写真、見せていただきましたよ。可愛い~♪♪
    これを機にどうぞよろしくお願いします。

  4. SECRET: 0
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    早速訪問させて頂きました、うまくいくしくみ研究所越光貴子です。
    最新記事もわかりやすくて参考になりましたが、この記事も、素敵です。我が家にも「不機嫌の椅子」があったのか・・・ととても納得しました。
    なるべくその椅子には座らず、お片づけでもしよう!と思いました。

  5. SECRET: 0
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    >「うまくいくしくみ」研究所・所長 越光貴子さん
    早速いらして下さり、コメントまで!感激です♪
    不機嫌の椅子がある、ということを知るだけでも気持ちが違ってきますよね。
    私の方も越光さんの「うまくいくしくみ」には興味津々です。今後ともよろしくお願いします!

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