暮ラシノユトリ舎お片づけ担当の鈴木るる子です。
先日ショックなことがありました。
愛用のお茶碗が割れてしまったのです。
とても気に入っていて何年も大事に使っていたもの。
高価ではないけれど、とても好みに合っていたので、割れた時のためにスペアがほしいと思っていたほどです。
でも買った店に何度足を運んでも同じ茶碗を見かけたことはなく、よけい貴重に感じていました。
家族にもよく説明して、皿洗いの時なども粗雑に扱わないようにと頼んで(命令して?)いました。
そのお茶碗に、ひびを発見したのは実は少し前のことです。
小3の娘は、私の茶碗愛をよく理解してくれていて、「割れる前にもう引退させたら?」とアドバイスしてくれていました。
それなのに、もう少しだけ…と使い続けていたある日のこと、いつもとても気をつけていたはずなのに、手を滑らせて…
自分で割ってしまいました。
うわー、なんで娘の言うことを聞いておかなかったんだろう?と大後悔。
でも家族に割られてたら、怒ってしまったかもしれないので、自分でよかったと思い直してみたり。
それにしても、割れてしまったことが残念で、不燃ごみの袋に入れることができずにいました。
そのまま数日過ごしていたある日、ふとわかったんです。
お茶碗が私にくれた(かもしれない)メッセージ。
このお茶碗を買った頃、私の生活は今より潤いがなかったと記憶しています。
子育ても今より大変だったし、時間に追われ、自己評価も低かった。
自分のことは後回しで、身の回りにあるモノも間に合わせのものが多かったです。
そんな時、このお茶碗に一目ぼれして買ったら、毎日がちょっと楽しくなったのです。
「なーんだ、自分の好きなモノを手に入れて楽しく暮らしていいんだ」って思ったのを覚えています。
間に合わせの丈夫で無難なお茶碗でなく、好きだな~と心から思えるお茶碗。
同じ頃「可愛い~♪」と私の目をハートにした花柄のフェイスタオルも買いました。
それまでなら「(間に合わせの)タオルはいっぱいあるんだし。わざわざ買わなくても」って思っていたはずです。
そう考えると「自分のために素敵なモノを買う」という第一歩がこのお茶碗だったのかもしれません。
今でも「身の回りは好きなモノだけ」という状態には程遠く、改善したいことは山積みです。
でもね、変わったこともたくさんあります。
たとえば、花を飾ることはごく日常的なことになったし、自分のために可愛いものや美味しいものを買ってもいいんだって、今は普通に思っています。
それでいいんだよって、私に教えてくれるのがあのお茶碗の役割だったとしたら、もうお役目が終わって、それで壊れたのかもしれない。
…などという考えが数日たってふっと浮かび、やっと気持ちが落ち着きました。
これで、ありがとうとさようならを言って、処分できます。
たかがモノですが、モノとの付き合い方には自分というものが映し出されるんだなーと感じています。
そして後日談ですが、次なるお気に入りのお茶碗を見つけました!
何軒かお店をハシゴしましたが、見た瞬間に「これ」と迷いなく思えたいい出会いでした。
並んでいる中から一番マシなのを選ぶのではなくね。
使うたびに満足感のあるモノが身の回りに増えれば、その分心豊かに暮らせます。
暮らしの質を上げるモノ選びをしたいと思うけれど、それは必ずしも高価なものを選ぶということではありませんよね。
本当に気に入ったモノを見つけた時の、あのくっきりした感触。
それを忘れないようにしたいと改めて思いました。
割れてしまった方のお茶碗の写真、過去ログで発見しました。
そしてこちらが新しいお茶碗。
正面の鳥はカワセミだそうです^^。
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